コマツNTC株式会社

1.育児休業制度などに独自の特徴がありましたら、教えてください。

(人事労務担当)京極さん
 育児休業は、当社では最大3年、お子さんが保育所に入所するまで取ることが可能です。改正育児・介護休業法の施行により、10月からは4回まで分割して取得することも可能となりました。奥さんと順番に取ることで育児と仕事が両立できるような制度になっています。また、傷病・出産・育児・介護のための休暇制度として、有給休暇と同じような形で利用できる「ライフサポート休暇」があり、奥さんの出産後に5日〜1週間の休暇を取る際には非常に便利で、こちらを取得する方も多数います。看護休暇制度もあり、看護が必要な小学3年生までのお子さん1人につき年間5日、2人以上であれば年間10日を有給として取得できます。奥さんの妊娠・出産に関する申出書を提出された時に、これら育児に関する制度をまとめたハンドブックを配布し、周知しています。



(人事労務担当)京極さん

2.男性の育児休業の取得促進に向けて、どのように取り組まれていますか?

(人事労務担当)京極さん
 今までは、お子さんが産まれた社員の方が、家族情報を登録して、ようやく人事に情報が上がってくるという形でした。その時に初めて育児休業制度についてお知らせしていましたが、2022年4月に妊娠・出産に関する申出書という様式を新たに設けてからは事前にお伝えすることが可能となりました。今も制度の周知方法には難しさを感じていますが、事前に情報を得ることで育児に関する制度を知ってもらえるようになってきたのではと思っています。奥さんの出産のために1回以上制度を利用された方の取得率につきましては、育児休業の場合は2020年では4.6%、2021年では11.8%とあまり高くありませんが、ライフサポート休暇の場合は2020年では53.5%、2021年では58.8%と高くなっています。



(上司)吉田さん

3.育児休業取得は「上司の理解が必要」とされていますが、
工夫されていることなどはありますか?

(上司)吉田さん
 育児休業だけでなく、他の班の応援や、病気・怪我などで休暇を取ることは日々あることなので、日頃から班長含めて上司がフォローをする体制をとっています。多能工の育成や、一人しかできない作業を基本的になくすように取り組んでいます。また、社員教育のための資料となるマニュアル作成、違う班の方に引き継ぎの教育などをしてもらうこともあります。これらは日々やらなければならないことなので、個人的には育児休業だけが特別ではないと思っています。



(取得者)中沢さん

4.育児休業を取得された理由や経験したこと、
取得して良かった点などをお聞かせください。

(取得者)中沢さん
 妻の負担を軽減するために3ヶ月間育児休業を取得しました。育児休業中は、育児に関しては、お風呂をメインに携わりました。家事では、食料やおむつなどの買い出し、家全体の掃除をしました。また、妻の病院や子どもたちの学校への送り迎え、妻から頼まれた雑用などもしていました。子どもたちは食器を並べたりと、自分たちのできる範囲で手伝ってくれました。これまでは仕事中心の生活だったので、家事を行うことに最初は戸惑いがありましたが、同時に、妻は「こんなに大変なことをしているんだな」と妻のありがたみを知りました。育児休業を取得したことで、妻には感謝されました。また、家にいることで子どもと会話が増えたと感じています。取得後、会社に戻ってからは班長と班の方からアドバイスを受けて情報を共有することで、長期休暇への不安を解消していきました。育児休業の経験が仕事に役立ったことは、有効な時間の使い方ですかね。家事同様、仕事ももっと効率よくしなければと改めて思いました。

5.男性の育児休業の取得は、貴社にとってプラスになっていますか?

(人事労務担当)京極さん
 これからの若い社員に「ライフステージに合わせて働くことができるよ」ということが少しずつ広まっていることが、当社のプラスになっているのではないかなと思います。また、柔軟な働き方ができるということは現代の若者の社会環境にも合致していますので、今から入社される方にアピールしていくことも可能だと思いますし、会社のイメージアップにもつながっていくのではと思っております。


(上司)吉田さん
 中沢さんは今、プライベートが充実しているようなので、会社にも還元されていると思っています。取得者はみんなに協力してもらって育児休業を取るので、復帰した時には仕事で還元して、次の人が取りやすい環境を作っていくことが大事だと思います。

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